「荒事」を得意とした市川團十郎家が制定した「歌舞伎十八番」とは具体的にどういった演目なのでしょうか。 現代にも意訳され日常的に「十八番」といわれるように、 歌舞伎十八番には、メジャーでポピュラーな演目が多く、舞台だけではなく写真やイラストなどで 見たことがある作品が多くあります。 歌舞伎十八番は次の18演目。 「不破」「鳴神」「暫」「不動」「嫐(うわなり)」「象引」「勧進帳」「助六」「押戻」 「外郎売」「矢の根」「関羽」「景清」「七つ面」「毛抜」「解脱」「蛇柳」「鎌髭」 1742年に二代目市川團十郎丈が初演した『雷神不動北山櫻』はその名の通り、 この歌舞伎十八番の中でも人気の高い「鳴神」「不動」「毛抜」を通し狂言としてリミックスして 練り上げられた作品です。 つまり、『雷神不動北山櫻』には歌舞伎十八番の魅力が凝縮され、いっぱいに詰まっているというわけです。 当然、当時の江戸・上方両方で、この『雷神不動北山櫻』は大当たりを博し、 現代までさまざまなアレンジと磨きで研ぎ澄まされつづける、成田屋の特別な演目となりました。 今回の上演にあたり、市川海老蔵丈は、自ら企画を練り、さらにこの作品に磨きをかけました。 その柱が、「五役を勤める」ということです。 それぞれの意味を持つ5つの役を一人が演じることにより、物語の面白みや深みが増すものとなりました。 この挑戦は、先代の誰もがやらなかった、初の試みです。 今をときめく歌舞伎俳優・市川海老蔵が自ら企画・上演を手掛けた『雷神不動北山櫻』 今世紀必見の作品と成るでしょう。 どのような登場人物を演じるか、その五役のご紹介については、また後日に。 本日もご愛読いただき、誠にありがとうございました。
by narukami_2009
| 2009-08-29 14:50
| 見どころ
|
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||